26日。
先月に引き続き、銀座歌舞伎座にて歌舞伎を鑑賞。千秋楽、昼の部。
見所はやはり、中村勘三郎の卓越した演技と、坂東玉三郎の妖艶なあでやかさでしょうか。
私たちシロウトには、ただ観ているだけではなんのことやら分からない部分ばかりなのですが、イヤホンガイドという、演技と同時進行で解説を流してくれる装置を耳に装着しておけばバッチリ理解できるようになっています。
前回には気づいていたのですが、イヤホンガイドはどうやら生放送らしく、片耳をイヤホンで塞いでいても放送側から舞台の音声がそのまま流れてくるので台詞が聞こえなくなるようなことはありません。一度デジタル機能を通すので、むしろ生音より明確に聞こえるくらいです。
ただし、舞台のシンとした中での音とは違って妙に響きが良すぎるのと空気ノイズが混在するため、本来の雰囲気を味わう為にはイヤホンを時折外すことをお奨めします。
イヤホンの有無で舞台の様相すら違って見えることは確かです。音って大事です。
と、今回の舞台ではなんと、スクリーンではよくお見かけする中村獅童が出演していることも、私の気を引く部分でした。「本当に歌舞伎俳優だったんだぁ」なんて、失礼なことも言ってしまったりしてね。
しかし獅童、最後の芝居でやっと出て来たかと思ったら、明治時代の巡査役。洋装だし、大したことも言ってない。歌舞伎らしさなんか微塵もない上、通行人に毛の生えた程度の出演。正直言ってどうでもいい役だったのです。期待していた分、軽くショックを受けてしまいました。彼の歌舞伎界での扱いはこんなものなのかと。歌舞伎界、厳しいなぁと。
でもまあ、彼に云々あるわけではないので、そんな感情はとっとと忘れて満悦で歌舞伎座を後にしました。
その翌日、27日。
またもや時間があったので、独りで映画館に入り、『茶々 〜天涯の貴妃〜』を観ました。
太閤豊臣秀吉が最も寵愛を注ぎ、時代に翻弄された茶々(淀君)という高貴な女性の生涯を描いた作品です。
内容はさておき。
偶然この映画にも獅童が出演していたのです。しかも、徳川家康というものすごい大役で、です。扱いが歌舞伎とはえらい違いです。
映画館内で、「やはり獅童はこっちの人か」と、独り呟いてしまいました。
意図するでなく「和」で締めくくることになった2007年の芸術鑑賞。
「もしかして年齢のせい?」と、穿ってみてはいけない。
こんなワタクシですが、皆様来年も宜しくお願い申し上げます。
25日。クリスマス当日ですが、少々時間が出来たので独りで有楽町駅前の映画館にて<椿三十郎>を鑑賞しました。
そうあの、故・黒澤明監督作品のリメイクです。角川事務所が気合いを入れて製作したのが、出演俳優陣を見れば分かります。
主演の椿三十郎役に織田裕二。
顔も体躯も三船敏郎とは似つかない彼ですが、なかなかどうして、格好良さ、男臭さ、おちゃめ加減、あの三船を彷彿とさせる演技を見せてくれます。でもこれ、監督がエライっ、と思いました。
監督、森田芳光。
なぜなら、ああいった全体を通しての演技を決めるのはまごうことなく監督。監督が変わったからと、現代の復刻だからと、ひねって演技やトーンを変えることなく、元の<椿三十郎>のイメージを大切にした演出に徹したところがナイス判断。
昔からのファンは、ある意味、同じ物を求めていることをよぉ〜く分かっている。と思うのです。とはいえ、最後の決闘シーンで豪快に血しぶき吹き出しちゃうようなムチャは止め、真剣且つリアルな演出に変えて現代人の嘲笑を煽らないようにしたり、もちろん、森田監督テイストもうまい具合に盛り込まれていて、面目躍如。
そして、いま旬の松山ケンイチの起用。
彼、演技上手いなぁ。
だって最近「デスノートのL」という、あれだけインパクトのある役を演っておきながら、ちゃんと時代劇の侍の役もハマっちゃうんだもの。それも、「頼りない、思慮の足りない、でも誠実で熱い青年剣士」の役なのですよ。Lとまったく正反対でしょ。普通、Lみたいな役をやったら他の役出来なくなっちゃうんだけど、実は、最後のスタッフロール見るまで忘れてたくらいです。
さすがの存在感、中村玉緒。
物語の空気感を、まるでそこだけ切り取ったかのように変えてしまいます。そういう役だから、ではなく、彼女だからあの演出が引き立ったように思いました。
いやむしろ、最後の登場だからこそ嬉しい、藤田まこと。
彼の場合、松山ケンイチと比べ、「必殺仕事人の中村主水」のイメージが拭えないからこそ生きた配役だったと思います。「見かけは頼りなく、しかし実は切れ者」という城代役に彼を据えた人、監督? プロデューサー? エライっ!(また偉そうに私)
豊川悦司は言わずもがな。
悪役の懐刀って、もうイメージそのまんま過ぎて、よかったです(笑)
「私の名前ですか。…つばき、椿三十郎。いや、もうそろそろ四十郎ですが」
この台詞を、まさか自分がドンピシャな歳で聞くことになるとは思わなかったので、嬉しいやらにがいやら、でした。
クリスマスに女独りで映画館、という状況もにがさを煽ったかも(苦笑)
有名作品のリメイクにはがっかりさせられがちなモノが多いですが、これは古くからのファンの方こそ楽しめる作品だと思います。
クリスマスイブ。
毎年恒例、親友(♀)と東京ディズニーランドにて現実逃避。
その後、川崎のコリアンタウンの東天閣にて、三度の飯より大好きな焼肉。
それからかまぶろ温泉にて、サウナとボディトリートメントとフェイシャルエステと韓国式アカスリ。
仕上げにキリンラガービールを飲んで、何も言うこと無し。
紫外線の少ないこの時期こそ、お肌をいたわる絶好の機会です。
実はこの一ヶ月ほど、ファンデーションを塗るのを止めています。
化粧品はなんだかんだ言っても、顔の上に汚れを乗せているに他なりません。ですから、当然、スッピンでいることが望ましいのです。しかしいかんせん、紫外線というお肌の大敵がこの地上に降りそそいでいます。特に夏。
最悪なことに日光アレルギーの私は、なるべく陽に当たらない生活を心がけていますが、今年のゴールデンウィークあたりに油断をしてお肌をボロボロにしてしまいました。
それからというもの、スキンケアとの大格闘です。
しかし、来る日も来る日も「汚れ」を顔に塗ったくっていれば、治りようが遅いのも事実。
そこで、秋になってから思い切ってファンデーションを塗るのを止めてしまいました。(リップグロスとアイブロウは有り)
朝晩顔を洗ったら、化粧水として<ローズウォーター>。
美肌効果の高いバラのエキスを浸透させ、保水物質であるヒアルロン酸で水のバリアーを作り、油分補正と紫外線対策に砂漠に生息するツゲ科のホホバの実から抽出される液体ワックスを塗れば、この季節なら十分に紫外線対策が出来ます。
ファンデーションを止めるのに、はじめは正直勇気がいりましたが、しっとりスベスベのお肌を復活させられたので、思い切ってよかったと思っています。
さすがに夏場は何かでプロテクトしないと怖いと思いますが、今ならお肌にお休みをさせてあげるのにいい季節でしょう。。
とにかくファンデーションは「汚れ」なのです。なるべく塗らないに越したことは無いのです。
バス停で、聾唖の方が携帯電話のTV機能を使って手話で会話されていました。
遅まきながら、初めてその光景を目の当たりにしまして、感激しました。
テレビ電話の本当の意義はここに有りと、思いました。
昨日、人との待ち合わせに10分ほど時間があったので、たまたま通りすがったところにあった「酸素バー」<ウィング・オキシ・バー>に寄って、「10分お試しコース」を体験してみることにしました。
何年も前から存在は知っていたものの、初体験なので、いったいどんなものやらと興味津々。
マイチューブ(鼻ノズル?)の購入を勧められたけれど、お試しだからいいやということで、使い回しの(消毒済み)吸入器を使用する。これだと直接鼻腔に入れないので効果が薄いと言われたものの、やはり効果が出ないと言われた10分コースでバッチリ体内酸素濃度の数値がマックスの100に!
店員さんからは「珍しい」と言われたけれど、けっこう昔からこういうコトの要領がいいんですよ、私。
酸素に金払っていると思えば、漏らすこと無く鼻から吸い込んで、指導された通りに口から吐く。
ビッチリ10分間繰り返す、と。
で、高濃度酸素吸入の効果なのですが、実は吸ったその場ではアロマテラピー酸素の清々しい香りにうっとりしたくらいで、特にこれといった変化は分からなかったのですが、なんとその後、いつもだったらお酒を飲んで食事をすると、どんな時でもひどい睡魔が襲ってくるのに、この時はずっとシャッキリ目が冴えているのです。
これには驚きました。
酸素、本当に効きます。
眠くなるのは脳味噌の酸素不足からですから(アクビはより多くの酸素を脳に送り込もうとする生体反射)、高濃度の酸素が脳に廻っていたので眠気が襲ってこなかったということでしょう。寝不足気味の人にお勧めと言われる意味が良く分かりました。
他にも「二日酔い」「美肌対策」「成人病予防」「むくみ解消」「ダイエット効果」などを謡っているので、気になる方は是非ともトライしてみて下さい。
まず、7日のPM19:30。
劇作家、演出家の鴻上尚史氏率いる『虚構の劇団』の旗揚げ準備公演。
「監視カメラが忘れたアリア」を鑑賞。
団員平均年齢21歳。旗揚げは来年(!?)。
これだけの舞台を披露しておきながら、まだまだ準備期間というのが凄い。オーディションを含め、ここまでこぎ着けるのに2年を要したとのこと。いやはや、厳しい世界です。
恒例となっている、舞台後の鴻上さん達とのお食事会には、かれこれ5年近く参加させてもらっています。お会いするたび、私の状況を気遣ってくれる鴻上さんに感謝です。
そして、8日のPM13:00。
ニューヨークのオフブロードウェイ発のパフォーマンスグループ『BLUEMAMGROUP』のライブを見に行く。
単なるコメディパフォーマンスにとどまらず、音楽、アート共にレベル高すぎ。
今回は初の日本公演なので、彼ら本来のストリートパフォーマーとし ての部分を全面に押し出したライブでした。本国やヨーロッパでは、ハイレベルな数々の楽曲を披露しています。アメリカ人のくせに、もろUKの臭いがする のですよ。ダークでカッコイイ!!
「ターミネーター3」のエンディングテーマは彼らですよ(ブルーマンは絶対にしゃべらないのでボーカルは別)。前から3列目のポンチョシートGET(相撲で言うところの砂かぶり)。貴重な体験でした。
一昨年の秋に、京都造形芸術大学の学園祭のイベントゲストとしてお呼ばれした時、東京駅で偶然発見した『東京ばな奈 黒ベエ』をお土産としてお持ちしたところ、
大学側が用意していてくれたお土産がまた、『生八つ橋 黒のおたべ』でした。
「食べ物が黒」というミスマッチ食品は『イカ墨のスパゲティ』が代表的ですが、「意外と旨い」という先入観通り、意外とどころか、どちらもかなり美味しい仕上がりでした。
そして先日、地元横浜で発見したのがこれ、『ありあけの黒船ハーバー』。
港ヨコハマもついに出しましたよ黒を。むしろ、ハーバーこそ先に「黒」を考えつくべきだったでしょうね。
お味の方は、やはり美味しいです。
「食べ物が黒」というのがミスマッチであると感じていたものの、考えてみれば、チョコレイトもココアも黒ごまも、黒です。ワカメだってヒジキだって黒豆だって、黒です。美味しい黒は沢山あります。
ともあれ、黒船ハーバーが出揃ったところで、これらを<お菓子の黒い三連星>と名付けることにしました。
皆様ぜひともご賞味あれ。
最初に書いてしまいます。それは<エディー・ジョブソン>です。
彼はかれこれ30年前、 <ロキシー・ミュージック><ザッパ・バンド><U.K.>等の古典プログレバンドで活躍し、そのルックス以上の超絶テクニックが素晴らしい天才肌のアーティストです。
ただし『Rock Musik 悪魔の辞典』では、「キーボードの貴公子と言われ、『ルックス』『キーボードテクニック』『ヴァイオリンテクニック』など数々の能力を神が与えたが、『売れる』という能力に関しては悪魔が足を引っ張った」と評されてしまう人物。
マニアックな音楽ファンにのみ支持されて今日に至ります。
そんなエディーを今さらになって好きになってしまったのですが、このお姿は30年前のもの。
彼の演奏を動画で見つつ、溜め息を漏らす毎日。
叶わぬ恋ほど身を焦がすというのは本当です。
「永遠に解決できない悩みを抱えること」が、私の趣味でもあります。
イーノくんの次に気になっております。
タイトルは、携帯Webサイト「魔法のiらんど」に掲載され、女子中高生に人気を博しての書籍化(2006年)、そして映画化(2007年)された一般素人の「美嘉」という人物による、事実を元にした小説です。
私は書籍化された小説を読みました。どうしても「本」で読まないと納得できない世代なもので、携帯Webサイトの方には手を付けていません。また、映画の方も「原作の方がいい」との評判を聞いてしまったので、観ていません。観ても良いけど、とりあえず原作を読んでからと。
内容はネタバレさせたくないので、「十代の美嘉とヒロの切ない恋物語」とだけ書いておきます。
学生に支持された作品で、しかも学生が主役の物語なので、大人には分かり難いと思いきや、とんでもない。
次から次へと起こる辛く切ない出来事。携帯電話やメールのやり取りから受ける印象や感情の起伏。そして、その中での葛藤。
これらは学生だけのものではありません。むしろ、大人の私たちが既に通過してきたエピソードが連なっています。
沢山沢山あった恋愛経験を思い出して、本当に切なくなってしまいました。
何事も起きていないのに、恋愛で苦しんだ時や失恋した時の、あの脳味噌を掴まれるような頭のシビレを感じてしまったのです。
忘れていた、もとい、忘れることが出来ていたあの感情を思い出してしまいました。いわゆるフラッシュバックです。正直言って、辛かったです。
けして文章がうまいわけでもなんでもないのに、これだけ読み手の感情を引き出させるというのはなんなんでしょう?
「恋空」はそんな小説です。