原題は「SHINE A LIGHT」(ライトを照らせ)
アルバム「メインストリートのならず者」に同名の曲が収録されています。
マーティン・スコセッシ監督の手による、世界のモンスターバンド<ザ・ローリング・ストーンズ>のドキュメンタリー映画を見て来ました。
ザ・ローリング・ストーンズの何が凄いって、1960年代から現在まで一度も解散したことがないということに始まり、生きているレジェンドと言わしめるだけに、世界を動かす実力を未だ維持していること。
この映画の概要はいたって単純。
ニューヨークのビーコン・シアター(2006年秋)での彼らのライブを撮影するというもの。
しかしながら仕掛けは周到。
音楽のプロと映像のプロが、お互いの「仕事」を鋭く見せつけ合う様が素晴らしい。
完成度を高めるため、開演ギリギリまでセットリストを提出しないストーンズ側に対して、業を煮やすも瞬時に現場判断を下して彼らの動きと音を最高のタイミングと切り口で処理するスコセッシ監督。
そして、ライブ直前までの映像には、こんなイカしたやり取りがありました。
メンバー「普段の映画でも、こんなにカメラやセットの準備をするのかい?」
監督「そうだよ」
メンバー「そりゃ大変だ、俺は映画は見てる方がいいや(笑)」
スタッフ「ライトを18秒以上照射すると、ミックが燃え上がってしまいます」
監督「それはどういう意味?」
スタッフ「文字通り、ミックがライトの熱で焼けてしまいます」
監督「そりゃダメだよ、世界のミック・ジャガーを焼くわけにはいかないよ、こうなったら効果は気にせず撮影しよう!」
SHINE A LIGHT
ライトを照らしたら燃えちゃうのだ!
持ち曲というだけでなく、そこまでに熱いライブと撮影というトリプルミーニングを含むタイトルが面白い。
また、キャパがたった2000人あまりのビーコン・シアターを選んだのは、スタッフや観客の熱を身近に感じさせることが出来、2000人というごくごく限定された人数しか許されないライブというのは、来ているメンバーが濃い。
ライブ前の司会役として、クリントン元大統領がマイクをにぎったではないか!?
「親族、知り合い、いっぱいつれてきちゃったよ(てへ)」って言ってたし(笑)
ヒラリーさんも嬉しそうに写ってましたよ。
元大統領に紹介させちゃうバンドって、他にいますか? スペインでは国王にも司会をやらせたことがあるらしいですよ。凄すぎる。。。
そしてマーティン・スコセッシ監督の撮影&編集の上手さには心底脱帽です。
過去の映像素材なんて、きっと気の遠くなるほど集めただろうに、使った映像はごくごくわずか。
前半のインサート。
インタビュアー「バンドはもう何年になる?」
若年ミック「もう二年やってる、ここまで続くとは思わなかったよ、あと一年はやれると思う」
そしてドン! オーバー60現役バリバリのザ・ローリング・ストーンズのステージ。
後半のインサート。
インタビュアー「60歳になっても音楽を続けていると思うかい?」
若年ミック「・・・・ああ、60になってもやってるね」
そしてドン! 65歳のミック・ジャガーが所狭しと暴れ回っているビーコン・シアター。
年齢不詳というのはこの人のためにある言葉。
あの熱すぎるステージは、人間の常識を超えています。
あの運動量、異常です。
クリスティーナ・アギレラとのデュエットというのも驚きました。
ともかく、最高のライブと撮影&編集の妙技がうまくマッチングした作品です。
...実は、にわかファンの私。映画を見た本日、初めて気が付いたコトがありました。
ジョニーデップ扮するジャック・スパロウ船長がキース・リチャーズをモチーフにしているのは知っていましたが、RCサクセションの忌野清志郎は、ルックスはキース・リチャーズで、唱い方はミック・ジャガーのマネ(リスペクト)してたのか。。。と。どうですか?
